ミクストメディア
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ミセス・ワタナベとは、2000年前後から欧米の経済誌で使われるようになった、FX(外国為替証拠金取引)を行う日本の個人投資家を意味する造語です。
当時の為替相場を動かすほどの注文が機関投資家ではない個人単位から出ていたことが注目されるとともに、それを支える世界最大規模の家計貯蓄に対してつけられた記号でもあります。
女性が家計管理を担うという伝統的慣習から、ミセス、と呼ばれた「経済大国」の女性が、長く続く低い金利や上がらない給料、そして非正規雇用で「取引する時間がとりやすい」ことを背景に、静かにパソコン画面を見つめるーそんな「失われたn年」のひとつの姿を思い浮かべました。
photo courtesy: XYZcollective and artist
© 2009 Yui Usui